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大事な卒業式がつぶされたような気持ちになった。

2011-06-11

友達と近所のショッピングセンターで遊んだいたときに地震が来た。揺れを感じるとすぐに停電し、店の中は真っ暗になり、小さな非常灯を見ながら外に避難した。
斜めに床が揺れているように感じ、人の話し声が多く聞こえ一番先に店の外に出た。揺れがひどかったため建物の倒壊を恐れ収まるのを待ち、自転車でショッピングセンターを出た。
携帯電話を持つ大人たちが津波の話をしていたため、海よりの家には戻らず、避難場所に指定されている広場へ向かった。道路は信号が消え、人々は怯えていた。向かう途中で大きな余震が来た。すぐに自転車を降り、しゃがんで揺れが収まるのを待った。あまりの地震の大きさに日本が終わると思った。夜中中停電が続き、早く普通の生活に戻りたいと思った。
夜は怖くて洋服を着たまま寝た。逃げることばかりを考えていた。

地震の影響で、小学校の体育館が倒壊の恐れがあり、1週間後に行われる予定の卒業式が小学校できなくなってしまった。中学校の体育館が借りられ、予定通り卒業はできたが、大事な卒業式がつぶされたような気持ちになった。

(千葉県 中学1年生 被災当時は小学校6年生)

 

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