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福島の子どもたちへ~及川郁子(聖路加看護大学)

2011-08-15

福島の子どもたちへ
みんなからの声を聞いて、みんなが福島のことを、自分のこと以上に一生懸命考えていることが、強く伝わってきました。一緒にがんばりたい気持ちになってきます。
原発事故は、福島のみなさんにとって、本当につらいことですよね。5か月が過ぎましたが、これからどうなるんだろう、いつまで続くんだろうという心配で一杯だと思います。
みんなが福島のことを思って、時間が経っても忘れないでほしい、見捨てないでほしいという気持ちを、私たちはちゃんと受け止めていたいと思います。そしてみんなで福島のことを応援していきます。
放射性物質が広がったことで、風評被害の話を、私もたくさん聞いています。まったく根拠もないのに、福島に住んでいるから、福島で作られたからと、なぜ心ない言葉に福島のみんなが傷つけられなければならないのでしょう。一緒に怒りたくなる気持ちになります。
早く原発の事故が終わってほしいと、みんなと同じように私たちも願っています。あきらめないみんなの声は、福島はだいじょうぶと言っているように聞こえます。わたしも、まわりの人たちに、みんなのことをたくさん伝えていきたいです。
この状態がいつまで続くかわからないから、どうしようもない気持ちになってしまうことや、あきらめてしまいそうな気持ちになることもあるでしょう。でも、将来の自分たちのために、未来の子どもたちのために、やっぱり自分を大切に守ってほしいと思います。みんなで何ができるか考えて、できることをちょっとずつでもよいからおこなっていきましょう。

アドバイザー 及川郁子(聖路加看護大学 )

 

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