【開催報告】子どもたちと一緒に考える被災地の復興支援(2015.1.11)
2015年1月11日(日)に、今年で第4回となるシンポジウム
「子どもたちと一緒に考える被災地の復興支援」を開催しました。
岩手県、宮城県、福島県から小中高生が参加して、震災発生5年目に向けて
大人や社会へのメッセージを語りました。
前日に夜行バスや新幹線で東京に到着した子どもたちは、びっちり詰まった
スケジュールの合間にめいめい観光や買い物を楽しみ、「プチ修学旅行」を
満喫してくれたようです。
シンポジウム前半ではそれぞれの地域の現状や、今日、皆さんに伝えたいこと等に
ついて、子どもたちが自分らしい言葉で発表しました。
その後、(1)高校3年生グループ (2)岩手県・宮城県グループ (3)福島県グループ
に分かれ、「大人や社会に伝えたいこと」「震災発生後5年目に向けて」等を
テーマに意見交換をおこないました。
「地域の特徴や魅力を生かしたまちづくりが必要だと思う。」
「もっと子どもたちの意見に耳を傾け、復興計画に生かして欲しい。」
「現在、仮に住んでいる場所の方が利便性が高く、地元に戻る理由が
薄れていきそう。」
「将来は地元に帰って、人に役立つ仕事がしたい。」
「次の震災に向けた防災教育がきちんとされているのか疑問。」
「原発反対運動にたくさん参加しても、政治に反映されないのが悔しい。」
「福島県では毎日天気予報のように原発関連の情報が流れている。
東京ではまったく報道されていないと知り驚いた。原発事故が忘れ去られ
ようとしている。」
「毎日、原発対策がうまくいかなかった、汚染水が漏れた等のニュースが
流れるが、「次は大丈夫」とも報道される。でもまったく大丈夫ではなく、
また失敗する。大人は嘘つきだと思う。」
「教科書に原発のメリットしか書いていない のはおかしいと思う。」
などの率直なメッセージを、会場全体で真剣に受け止めました。
シンポジウムの詳細はこちら→http://shinsai-kodomoshien.net/?p=2855