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【開催報告】子どもたちと一緒に考える被災地の復興支援(2016.1.10)

2016-01-11

2016年1月10日(日)に、今年で第5回となるシンポジウム「子どもたちと一緒に考える
被災地の復興支援」を開催しました。岩手県、宮城県、福島県から小・中・高・
大学生が参加して、震災発生後5年が経つうちにたくましく、頼もしく成長した姿を
見せてくれました。震災発生時に中学生だった子どもが大学生となり、実家から離れて
一人暮らしを始め、ふるさとを遠くから見て初めて気づいたことがあったり、
支援を受ける側から支援する側に変わるだけでなく、次の災害に備えて提言できる
立場に成長していました。

約140人の人で賑わう会場で、子どもたちは5つのグループに分かれ、
「自分にとって大切・重要・ターニングポイントとなった出会いやできごと」に
ついて検討・発表しました。
地域も年齢も被災状況も様々な子どもたち同士が出会い、相手の意見に耳を傾け、
お互いの意見を伝えあいました。学習会や自習室、レスパイト、子ども会議や
様々なプログラムへの参加がターニングポイントになっただけでなく、そこで
「いつ」「誰に」出会ったかが重要であるという意見が目立ちました。
この意見交換会に毎年参加して意見を発表することで、自分自身の気持ちや考えが確認
でき、言いたくても言えなかったことが言えたり、人見知りだった自分が変わっていく
ことを実感できたという感想もありました。

議論後半では、様々におこなわれてきた支援事業や子どもを対象とした 復興支援
プログラムと、先に挙げた「重要だった」事業や出会いとの違いを検討しました。
継続が重要であること、継続するかどうかは子どもの意見を聞いて欲しいこと、
震災をふみ台にしてさらに成長できるように背中を押して欲しい、
保護的な事業だけでは不十分・・・等、たくさんの意見が出されました。

会場の大人たちは、子どもの成長する姿にハッとさせられ、子どもから社会に
向けられた問いかけを真剣に受け止めました。

シンポジウムの案内はこちら→http://shinsai-kodomoshien.net/?p=2902

 



 

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